世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


コンバルモア 32年 スペシャルリリース  32年  48.2%

  • 蒸溜所名: コンバルモア蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ディアジオ
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:149号

マーク・ニュートンSCORE7.2

香り
最初から前面に出てくる要素は特にない。最終的に心地よい工業的なエンジンオイルと亜麻仁油の匂いが感じられ、それが後退して盛大なバニラと柑橘の香りに道を譲る。
穏やかでオイリーだが、退屈な味わい。柑橘、草、バニラに、黒コショウとコリアンダー。肉のような好ましい風味がある。マーマレードをからめた調理ハム。中心には心地よいスピリッツの存在感。
フィニッシュ
余韻は短くオイリーで、ハーブの香りを残す。コショウと草のような風味が持続する。
コメント
おそらくは熟成の効果が不十分なのであろう。樽の要素はさほど感じられない。フレーバーの多様性に欠ける。

ロブ・アランソンSCORE8.0

香り
ダンネージ式の貯蔵庫に足を踏み入れたような感覚。湿った木、アルコール、土っぽい匂い。湿ったツイードとバブアーのジャケットも思わせる。やがてレモンポセット、トレイルミックス、ドライフルーツの香りに変化する。
舌をコーティングする蝋のような口当たり。だが柑橘系のフルーツ風味にも満ちている。砂糖でコーティングしたアーモンド。かすかなタバコ、グリルした肉、黒糖蜜などの感触。
フィニッシュ
粘りつくような後味だが、余韻は短い。かすかなスパイス香が背後に残っている。
コメント
古い上品なウイスキー。味覚に素晴らしいものがあるものの、それに比べてフィニッシュはやや尻すぼみな感じ。